インフラDX政策担当の上田です。
7月8日にJR北海道様と根室本線の一部でアルミカートによる軌道内からの360カメラ撮影を実施しました。
以前、北海道軌道施設工業様と他の路線で営業列車に4台のカメラを設置して軌道と正面、左、右の状況を撮影した経緯から今回の撮影が実現しました。
ご存じの通り、北海道は広いので何か発生した時に現場まで向かう事も一苦労。机上ですぐに現場の状況が確認できる手段があればということと、鉄道インフラの維持管理に活用できないかということで、今回の撮影となりました。
当日の天候は心配していた前日からの雨も上がり、曇りのち晴れという撮影には良い状況で実施することができました。
カートにカメラ2台と照明5台を落下防止対策など施しながら取り付け(準備時間に40分ほどかかりました)ました。
スズメバチと熊の対策(撃退スプレー)も万全。時速20キロ程度で走行しながらの撮影となりました。
使用したカメラはinsta360 pro2 、pilot one 各1台、
それぞれに当社の位置情報を音声データで記録する装置のGNSS-BeatBoxを接続しました。
これにより撮影場所が簡単に把握でき、後の作業のGIS(地理情報システム)への展開が機械的に簡単に行えます。
JR北海道様のご要望により、トンネル内も照明を点けて撮影を実施してまいりました。
線路上からの360カメラ画像は多くの鉄道事業者から欲しいという声を聞いていましたが、今回初めて走行しながらの画像を取得する事ができました。
今後、撮影映像を確認しながらJR北海道様と有効性などの検証を進めていきます。