今回下記の記事で書いてた通り現在使用しているハンディカムAX700とレンズ交換式のFX30の比較検証を行いました。
こんにちは、九州支店の多田です。 今回、南阿蘇鉄道管理機構様でSONY社製のFX30の撮影を実施させていただきました。 今まで当社で使用してきましたSONY社製AX-700が製造中止となりましたので、後継の撮影機材を検討しているところです。 南阿蘇鉄道管理機構様に撮影検証をお願いし...
まずは、各カメラの基本仕様を比較します。
※てんかく忍者の撮影に関する部分のみ記載
AX700
FX30
センサーサイズ
1.0型 Exmor RS CMOSセンサー
APS-Cサイズ (23.3 x 15.5 mm)、Exmor R CMOSセンサー
総画素数
2,100万画素 動画:約1,420万画素(16:9)
約2700万画素 動画: 約2010万画素
レンズ
29.0-348.0mm(35mm換算) F2.8-4.8
レンズ交換式
最大記録サイズ
4K(100Mbps)
4K(600Mbps)
HDR/Log撮影
可能
可能 RAW外部出力も可
音声入力
3.5 mm ステレオミニジャック
3.5 mm ステレオミニジャック
電池
インフォリチウム”Vシリーズ
NP-FZ100
外部給電
AC電源(コンセント)
USB-Cにより可能
AX700 | FX30 | |
センサーサイズ | 1.0型 Exmor RS CMOSセンサー | APS-Cサイズ (23.3 x 15.5 mm)、Exmor R CMOSセンサー |
総画素数 | 2,100万画素 動画:約1,420万画素(16:9) | 約2700万画素 動画: 約2010万画素 |
レンズ | 29.0-348.0mm(35mm換算) F2.8-4.8 | レンズ交換式 |
最大記録サイズ | 4K(100Mbps) | 4K(600Mbps) |
HDR/Log撮影 | 可能 | 可能 RAW外部出力も可 |
音声入力 | 3.5 mm ステレオミニジャック | 3.5 mm ステレオミニジャック |
電池 | インフォリチウム”Vシリーズ | NP-FZ100 |
外部給電 | AC電源(コンセント) | USB-Cにより可能 |
今回試したFX30については正式な後継機という事ではなく全く別のカメラになります。
ハンディカム(よく運動会や発表会などで家庭用として使われてるようなカメラ)のレンズ一体型のAX700
デジタル一眼カメラタイプでレンズ交換により色々な撮影に対応可能なFX30
まずは、純粋に画質についてはアップグレードされています。
画素数が増えました。
この2機種では同じ4Kという画質でも、画素数が増えています。
細かいディテールなど細かい部分まで詳細映ります。拡大した時でもしっかりと見えるため
画素数が増えること=高精細という事になります。
センサーサイズが大きくなることにより1画素あたりの光の取り入れる情報量が増えます。それにより日陰や建物内など暗い場所でもノイズを抑えて撮影することができます。
さらに恩恵を受ける部分としては明暗差のある場所でも白飛びや黒つぶれを最小限にできることです。
てんかく忍者の撮影では、移動しながら撮影することから晴れてる場所・曇りの場所・日の当たる場所・陰になってる場所など
いろんなシチュエーションが考えられます。
その時により大きなセンサーを搭載したカメラは有利に働きます。
1/2.3型(6.2mm×4.6mm) 一般的なスマートフォン
1.0型(13.2mm×8.8mm) AX700 面積約4倍
APS-C(23.6mm×15.8mm) FX30 面積約13倍
センサーのサイズに伴い基本的にはカメラも大きくなります
最大記録サイズが4K(100Mbps)と4K(600Mbps)と違いがあります。
これは1秒間に記録メディアに送っているデータの容量です。
この値が増える=情報量が多いという考え方になるのですが、その分データの容量も膨大になります。
長い時間撮影するてんかく忍者の撮影ではデータの量も気にする箇所ではあります。
ただ、設定により小さくできるので絶対データの量が増えるというわけではないので、今後の事を考えると大きな情報量を維持できるのは良い事だと思います。
てんかく忍者の撮影では長時間録画が基本となるので、電源の確保は重要になってきます。
AX700で使っているNP-FVバッテリーとFX30で使っているNP-FZバッテリー
NP-FV100A
電圧:7.4V
容量:25Wh/3410mAh
NP-FZ100
電圧:7.2V
電力容量:16.4Wh(2,280mAh)
容量を見る限りAX700のNP-FV100Aの方が高容量になります。
実際に比べてもAX700の方が長時間撮影が可能です。
これについては同じ形のカメラではないのでバッテリーが違うのは仕方ないです。
さらに、センサーサイズが大きい=消費電力が大きいという問題もあります。
その為、AX700の方が電池駆動だけを考えると長時間撮影に向いています。
両機種ともに撮影中に外部電源が使用可能です。
AX700ではACアダプターによるコンセント給電
FX30ではUSB-Cによる給電
これらを考えると電池の容量についてはあまり気にしなくて良い!と思います。
実際に現在てんかく忍者の撮影時にはAX700を使用する場合2時間程度の撮影ではバッテリーのみでの駆動だけで撮影を行えています。
また、それ以上に長くなる場合などは外部電源としてポータブル電源を持ち込んで給電を行います。
※このポータブル電源が重いんです。
でも今回検証したFX30ではコンセントではなくUSB-Cから給電が可能です!
ポータブル電源ではなくモバイルバッテリーで給電が出来ます。
これは運用面を考えても非常に便利になります!
最近では、高容量タイプのモバイルバッテリーがありますので、それらを使用することにより電池の残量を気にすることなく撮影が可能になります。
まとめ
AX700が生産終了となり今後の撮影カメラの候補としてFX30を検証してみましたが、上記の通り仕様を比べる限り「後継機として十分な性能」と評価しました。
今後、実際に使用し比較検証した評価については今後掲載していきたいと思います。
簡単な評価としては
ハンディカムとしての位置づけのAX700は初心者~中級者
プロフェッショナルカムコーダーとしての位置づけのFX30は中級者~上級者向け
という感じの印象です。
細かい設定が出来ることや単純にボタンが多く複雑。など理解してないと使いこなせないかなと思います。
もちろん設定を完璧にした状態で、設置から録画をするという事であればどちらのカメラも問題なく高精細な録画が可能です。